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生命力がアップするヘンプ料理が食べられると聞いてやってきました四万十市。市街地から海へと向かう下田にポツリ。オーナー夫妻自らがリノベーションしたという貸切レストラン「バグース」へ。

窓からのぞくグリーンも周りの山々と一体化しているようで、とってもさりげない。高知市内とは、なんだか流れている時間の早さがまるで違ってます。

出迎えてくれたのは川崎から移住してきたという上野夫妻。古民家を改装した店内には、ひょうたんランプが飾られ、ひょうたんスピーカーからゆる〜い音楽が流れている。タイルも一つひとつ手張りしてたっぷり思いを注いだ空間は、他にはない唯一無二の趣きを感じる。

 

ランチはサラダ、ポタージュ、フォカッチャ、パスタ、デザート、コーヒーがセットになって3000円。ちょっとランチにしては高めだけれど、コストパフォーマンスの良さは食べると実感します。 

メニューには噂に聞いていた「ヘンプ料理」へのたっぷりのこだわりが綴られています。その思いの深さは食べながらご紹介するとして、まずは実食♪

 

ヘンプオイルドレッシングのサラダから。

 
アスパラ、アボカド、オクラ、レタス、トマト、パプリカ、ズッキーニ、ブロッコリー、焼きなす…、9種類もの鮮やかな野菜には、9種類の必須アミノ酸をバランス良く含んだ完全食といわれるヘンプシード（麻の実）のナッツとオイルがたっぷり。このドレッシングが初体験のおいしさで、ただただ感動♪ この、ヘンプシードこそがおいしさの秘密のようです。単に舌を満足させるだけじゃない、身体が喜んでいるのを感じる。

  

続いて、新玉葱と空豆のヘンプナッツミルクポタージュ。

素材の旨味を最大限に生かした…とはまさにこのことでしょう！　空豆の風味と新玉葱の甘みが丸ごとスープになったみたい。

一緒に登場したの天然酵母のフォカッチャもただものではありません。有機ヘンプパウダー、ヘンプナッツ、米糖、小麦麦芽、麻炭入り。とにかく健康そうなものばっかり入っています。噛みしめるほどに味がある、天然酵母ならではの懐かしい味がします。

 

メインは大好物のパスタ！　3人で1皿ずつ頼んでシェアしました。まずは、アオリイカとズッキーニのトマトソースパスタ。パスタのおいしさもさることながら、一緒に出してくれた自家製の唐辛子スパイスがこれまた美味！  パスタにはココナッツオイルを使っているようです。ココナッツもヘンプ同様に、すごく生命力が高いと教えていただきました。

 

パスタ2皿目、天然真鯛ときのことルッコラのパスタ。てんこ盛りのルッコラの下からは続々と真鯛がおでまし。パスタがスープとしっかり絡んでコク深〜い。

 

そしてラストパスタは、窪川ビーフとヘンプナッツのボロネーゼ。たっぷりと散りばめられたチーズの演出が女心をくすぐる系。オイルがヘルシーだからでしょうか、こってりなはずのボロネーゼもあっさり食べられるから、摩訶不思議♪

 

最後のシメに、ご主人が森林農法のオーガニック珈琲をハンドドリップで淹れてくれて。ココナッツオイルの生チョコとジェラートと一緒にまったり。

 幸せすぎるランチトリップ♪  私たちだけの貸切レストランは1人前3000円でも決して高くありません。それ以上の価値をたっぷりいただきました。

 

最後にメニューに綴られていたお店の思いを少し。

「生命力の強いココナッツとヘンプ、そして旬の食材を合わせて、豊富な栄養価を最大限に引き出すよう、一品ずつ心を込めて手作りしています。心にも体にも環境にも優しい味をごゆっくりおたのしみください」

お言葉に甘えて、2時間以上ゆ〜っくり、ゆる〜い時間を過ごさせていただきました。その日はやけに身体の新陳代謝が良くってトイレに何度もいき、ヘンプシードの力を感じた1日となりました。